おんな
殺してもいい
殺されてもいい
我は一介の獣なり
喰われてもいい
捨てられてもいい
我は一片の肉塊なり
毎夜 夜毎の狂乱の宴
褥に狂いしその異形
内に獣を棲まわせ
地位も誇りも
母という肩書きも
朽ちていく身体も
金繰り捨て
あるのは只のおんなの骸
捨て置かれた残滓
今宵 虚無の歓喜の中で
再びおんなは死にうまれてくる