友人へ

楽しい事があった時、存分に笑いなさい。
あなたの大切な隣人は、あなたが幸せであれば安心するから。
例えそれが、苦しく感じる時があっても、
愛しい人に安堵を与えたことの方が幸せに感じる時もある。

例え独りで泣いたとしても、涙は心の汚穢を押し流し、
朝露のように煌めき、空に霧散する。
愛は大きいが、憂いは更に周りにある。
苦悩に終わりは無いが、想いは尽きる事もある。

それでも求め訴えるのは、愛は楽しく優しさに満ちているから。
一つのものを分け合い、慈しむ瞬間。その時があるから。
次にその時が来る時まで、無垢な涙と、心の笑みが、
あなたの救いと支えになる。

そう信じて、生きて行けるから。
今は只、見えない海を川岸から探すかのような行為に見えても、
無駄にはならない。無駄なものなど一つも無い。
総ての時間とその想いは、新しいあなたの為にあるのだから。