出発

そろそろ家を出よう
霙の降る町へ私は立つ
日が明けても
路上のパフォーマーは疲れを知らない人形のように
腕を振り立ち続ける

暖かい部屋を後にしよう
子供達の声に後ろ髪引かれながら
寒風の中
耐える為呪文のように呟く名は
いとしい導きの光の名